現在の下北沢駅は、1日に13万人の乗降客と、6万人強の乗り換え客に利用されています。今回の小田急線地下化計画では、小田急線と井の頭線の乗り換えに必要な移動は現在の1層分から最大4層分(2階から地下3階へ)になります。
多くの人が無理なく移動するには、入念な動線計画(注1)が必要です。そこで、私たちは1つの改札口ではなく多くの改札口を設けることによって、利用者の極端な集中を避けることや、乗り換えのための十分なスペースを確保することが必要であると考えました。
行政案では、地上1階部分に小田急線と井の頭線共通のコンコースがのみ作られ、乗降客と乗り換え客が1箇所に集中することになります。そこで、小田急線・井の頭線それぞれのコンコースを設け、乗り換え部分以外の端部にも複数の改札口を設け、利用客の分散を図ります。
行政案では改札と乗り換えのためのスペースが一点に集中していますが、小田急線と井の頭線の交差する鋭角部分を有効に利用することで、乗り換えのためのスペースが広くなり、スムーズに移動できるようになります。また、点線のようにそれぞれのホームを移動させると、乗り換えのスペースや改札口をさらに増やすことができます。
・井の頭線のホームを相対式(注3)にし、ホームから直接街につながるようにしたい。
・小田急線と井の頭線のホームを垂直にエレベーターでつなぎたい。
・小田急線の線路の構造を4線1層の地下式にしたい。
注1 動線とは、建築や都市における人や物の動きを示す線のことです。
注2 コンコースとは、駅や空港の建物の中央にある大きな通路のことです。
注3 相対式とは、線路をはさむ形で二つのホームが向き合った状態のことです。