なぜ新しい下北沢のプランを私たちは提示する必要があるのでしょうか?
下北沢の魅力を守りたいのなら、行政の示す「地区計画」と、「補助54号線」「区画街路10号線」に反対し、現状維持を訴えるだけでよいのかもしれません。
しかし、現在地上を走っている小田急線が地下を通るようになることだけでも、下北沢の街には変化せざるを得ない部分があります。また、この機会に、下北沢にはどのような改善すべき点があるのか、について考えることも必要でしょう。
下北沢の魅力を守りつつ、よりよい街にしていく方法を考えること――これが、私たちの目標です。

私たちは、街づくりのプランというものは、さまざまな人たちがじっくりと話し合って決める必要があると考えています。しかし今まで、補助54号線についても地区計画についても、行政と話し合う場は一部の人しか参加できない「まちづくり懇談会」に限られてきました。ほとんどの住民はこの「まちづくり懇談会」の存在さえ知らされないできました。また、区の主催する説明会は、一方向的であるため意見交換の場として機能していません。
本来の街づくりとは、多くの人が自由に参加できるような場において、話し合って決めるべきでしょう。行政の今までのやり方は充分に公正であるとはいえません。“Save the 下北沢”は、市民や専門家、企業、行政など、さまざまな人々が自由に議論しあう話し合いの場を設けながら、代替案を練っていきたいと考えています。
今回発表する叩き台は、“Save the 下北沢”が主催する代替案公開会議が行う、最初の意見表明となります。これまで当会議は、ウェブ上で開催を発表しながら、誰でも自由に参加出来る会議を2005年2月以降、週一回のペースで催してきました。叩き台の発表以降は、本格的な代替案作りを始めたいと考えています。
また今回のバージョン1は、詳細な計画図ではなく、私たちが思い描く下北沢 の街のあり方を提示しようとするものです。すべての案はまだそれぞれが独立したアイディアであり、全体にひとつのプランとしての整合性がとれている 段階ではありません。今後この叩き台を議論の契機として、専門家や企業、行政も含め市民の方々にご参加いただき、実現に向けた具体的かつ詳細な話し合いを進めたいと思います。