| 「区部における都市計画道路の整備方針(案)」に対する意見書
1.補助54号線計画(環状7号線〜補助26号線間)の中止 補助54号線は昭和21年の都市計画決定の後、何度かの都市計画決定変更を経て、昨平成15年2月に現在の線形に都市計画決定されたものです。当初の決定を下された後の58年の間に、下北沢の街は大きな変貌を遂げており、地域住民の街に対する道路や交通への要望も時代とともに変化しているにも関わらず、当初の計画と本質的にはなんら変わることのない線形で今事業決定にむけて進んでいるように見受けられます。 下北沢は井の頭線と小田急線が交差し、その交通の利便性にも支えられて、自動車交通を必要とせずに独自の発展を遂げてきた街です。 演劇や音楽やファッション、さらにはサブカルチャーを育む街として全国的に知られたこの街の魅力は歩くことを主軸に成り立っているといっても過言ではないでしょう。 このような街は脱車依存社会の必要性が論じられている今こそ、積極的に評価し、この特性を生かし育てていくことこそが、真の意味での都市再生につながるのではないでしょうか。 また、既に発展している町中に26メートルもの道路を通すことは、莫大な買収費を必要とし、街の大規模な再編を必然とします。 そのような大規模再開発は今ある魅力ある街の破壊以外のなにものでもありません。 特段必要な道路であるならばいざ知らず、別紙「補助54号線への反対理由」(PDF)にも記載されておりますようにその計画は交通量推計および便益分析の結果、利便性があまりにも低く、このまま実施することは税金の無駄遣いと考えざるをえません。 よって上記のごとく、補助54号線計画(環状7号線〜補助26号線間)の中止をもとめる次第です。 2.小田急線地下化計画跡地(地上部分)の防災緑道の提案 54号線の中止を考えるにあたり心配なのは、この街の密集度に対する安全対策です。災害時に緊急車両が街の隅々にまで到着できることは、多くの市民が集まる繁華街にとって、必須の条件といえましょう。 すでに、東京都が小田電鉄に委託して実施した平成12年度の連続立体事業調査報告書にもありますように鉄道跡地は緑道として整備する計画を東京都は示しております。 防災の観点からはむしろこの鉄道跡土の緑道計画のほうが有用ではないでしょうか。 小田急線が地下化された後の地上部分を平時は歩行者専用の緑道として利用し、緊急時の防災に利用できる道として整備することをもっと積極的に提案し、下北沢地区の防災対策の要とすべきであります。 本来日常の自動車道として利用されている車道が緊急時に自動車での非難等に利用され、渋滞混乱の原因となり、緊急車両がその機能が発揮できなかったことは、神戸の震災の記憶に新しいことと思います。 鉄道計画の跡地は税金を投入して行われる公共事業の結果生み出されるものです。その利用は公共財として還元してしかるべきであります。鉄道事業者の地上の利用権を購入することに税金の投入がなされるとしても、上記54号線計画の費用と相殺して余りある計画であると考えます。 以上2点です。 無駄な税金の投入による魅力ある街の破壊ではなく、 有効な税金投入による住みやすい街の創出を望みます。 |